ペットのしつけの基本「強化法」

ペットによっては、「誘導法」などで教えなくても、やってほしい動きをしてくれることがあります。

それはもともとその行動がその子の行動レパートリーにあるので、とても教えやすくなります。

 

たとえば、名前を呼んだ時に「なんだろう?」と思ってこちらの顔を見てくれたら、アイコンタクトもスムーズにできると思います。

ただし、その時に強化しないでいると、その時はできていたアイコンタクトが徐々にしなくなる可能性が高くなります。

 

強化とは、その行動を強めること。アイコンタクトの場合は、名前を呼ばれたら呼んだ人の顔を見て、目を合わせるという行動になります。

その行動を強化するためには、目を合わせた瞬間に、褒め言葉を発して、そのペットにとってうれしいこと、楽しいことなどをご褒美としてプラスすることが有効です。

 

これは、科学的な「提示型強化法」という方法になり、犬などのトレーニングの基本として認められている教え方です。

ちなみにそのペットにとって、うれしいこと、楽しいことは「強化子」と呼ばれ、犬の場合はフードやおやつなどの食べ物が使いやすく、よく利用されています。猫の場合も、ペースト状のおやつや猫じゃらしなどで遊ぶことが強化子になる場合が多いですね。

 

ペットの名前を呼んで、こちらを見て目と目があったらすぐに「褒め言葉」を発して、その後でおやつをあげたり、遊んであげたりすると、ペットは名前を呼ばれたら、アイコンタクトをする頻度が増えてくるでしょう。