ペットのしつけの基本「誘導法」
ペットのしつけの基本で一番大切なことは、こちらが望んでいる行動をペットがやってくれるように教えることです。
家庭でのしつけは、人間家庭で暮らすためのルールをペットに教えて、人間もペットもお互いが快適な生活が送れるようにするものです。
特に犬や猫は、野生動物と違って、人間とコミュニケーションをとる能力に長けています。古代から、人と共存してきた歴史があるのも、その能力のおかげなのでしょうね。
さて、ペットに行動を教える方法には、強制的にペットにその行動をとらせる方法など、いろいろありますが最もトラブルが少なく、ペットに負担のない方法が「誘導法」です。
教え方は、フード、おやつ、おもちゃなどのペットの大好きなモノを手に持ち、それに注目させることで、やってほしい行動へ誘導します。
たとえば名前を呼んで飼い主さんの顔を見る「アイコンタクト」を教えたいなら、
①ペットの目の前で大好きなものを見せて、その持った手を自分の顔の前に持っていきます。
②そこでペットがそれを見るようになったら、褒める言葉をかけて、ご褒美として、それを与えます。食べ物は食べさせる、おもちゃなら遊んであげるといったことになります。
③再度、同じことをしますが、今度はペットの目と自分の目が合うように、好きなものを持っている手の位置を動かします。
④ペットと目が合ったら、褒める言葉をかけて持っていたものをご褒美として与えます。
これを何度か繰り返し、目が合うようになったら、次は
⑤ペットの名前を呼んでから、持っている手を動かします。
このような教え方が「誘導法」になります。