マテ(stay)ができない犬に多いありがち失敗例
写真撮影の時に、動かないでいてくれると、撮影はスムーズですが、
「うちの子は、マテ(stay)をかけても、すぐに動いてしまう」
「私が離れるとすぐに駆け寄ってきちゃう」
という犬も多いのが事実です。
それは、その犬にとって動いたり、駆け寄った方が、じっと動かないでいるよりも、いいことがあると学習している可能性があるからです。
もしかしたら、こんな経験をさせていませんか? 例えば、撮影する時に、愛犬にこっちを見てほしくて、おいしいおやつを見せびらかしたのに、それを与えてもらえなかった。音の鳴るおもちゃで気を引いたのに、与えてもらえなかった。
「オイデ(come)」と呼んでいない時にも、犬が駆け寄ってきたら、おやつを与えてしまっている。
他の犬が飼い主の近くにいて、おやつをもらっていたのを見た。マテで待たされる時間がかなり長くて我慢できなくて動いたなどです。
犬は、おいしそうなおやつや楽しそうなおもちゃなど、魅力的なものを見ると欲しくて近づくのは、正常な本能的な行動です。
しかし、それを我慢して待でるようになるには、動かないでいるとその後、必ずそれが与えられるという経験を積むことが大事になります。
逆に、待たないで駆け寄って、与えられることがあると、犬はどんどん待つことをしなくなります。
また、解放前にもらえるご褒美よりも、自由の方が魅力的だと思えば待つことをやめる場合もあります。マテをできる子にするには、ご褒美のおやつは解放前のオスワリしている時に与え、解放した後で駆け寄ってきた場合は与えないを徹底しましょう。