猫ちゃんを撫でると、オキシトシン(幸せホルモン)が分泌される!?

みなさんは、猫ちゃんと触れ合うと、幸せな気持ちになりますか?それは、もしかしたら「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの作用かもしれません。

 

オキシトシンはペプチドホルモンの一種であり、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」などとも称される物質です。女性の出産や分娩時に多く分泌され、親子の愛着を形成する上で不可欠なホルモンと考えられています。さらにオキシトシンは、ストレスを抑え、幸福感を高めるなど、健康状態を維持する上で重要な「幸せホルモン」である可能性が明らかになっています。

 

アメリカのネバダ大学の研究チームは、2021年、ある実験を行いました。内容は、飼い主と猫が触れ合っている様子を15分間観察し、その前後での飼い主のオキシトシン濃度を測るというものです。その結果なんと、猫ちゃんを撫でる・抱っこする時間が長い人ほど、触れ合い後のオキシトシン濃度が上昇していたのです。すなわち、猫ちゃんとの触れ合いを積極的に行うことで、猫ちゃんに対する愛着が増加し、より幸福感が高まる可能性が示されました。

 

飼い主さんは、ぜひ、猫ちゃんと写真撮影などで触れ合い、より幸せな生活を送りましょう。

 

【参考文献】
Johnson, E. A., Portillo, A., Bennett, N. E., & Gray, P. B. (2021). Exploring women’s oxytocin responses to interactions with their pet cats. PeerJ, 9, e12393.