犬語を知ろう!⑤ 「カーミングシグナル」
「カーミングシグナル」とは、犬が落ち着かせる「calming」ために使う、しぐさ「signal」のことで、相手に自分の気持ちを伝える行動をいいます。
ストレスサインと混同されることもありますが、ストレス状態から抜け出すために使用するしぐさがカーミングシグナルです。このしぐさを出すことで、相手を落ち着かせようとしたり、自分自身の気持ちを落ち着かせることにもつながるので、ストレスサインとは分けて考えましょう。
他の犬が近づいてきた時に、顔を背けるのは、相手の犬に落ち着いてほしい時に使用されるカーミングシグナルです。
この他、座る、伏せる、背中を向ける、あくびをする、瞬きをする、地面の匂いを嗅ぐ、鼻を持ち上げて空気の匂いを嗅ぐようなしぐさをする、自分の鼻をペロリと舐めるなど、いろんなしぐさがあります。
愛犬のしぐさでよく見かけるものがあれば、それがどういうシーンでよく出現しているのか観察しましょう。
例えば、撮影した写真に、自分の鼻をペロッと舐めているものがあるなら、撮影中に注目させようとして必死で愛犬の名前を呼んだり、おもちゃの音を鳴らしている飼い主さんに対して「もうちょっと落ち着いてよ」とカーミングシグナルで伝えているのかもしれませんね。
また、撮影中にあくびが出るのも、退屈しているわけではなく、「落ち着いてください」というメッセージの可能性も。これらのしぐさが見られたら、まずは飼い主さんが落ち着いた行動をとるようにしましょう。